ジョグジャカルタから戻って、ついにこの旅も最後。派手な観光があるわけじゃないけど、空港で夜を越えてそのまま日本へ戻る時間には、長い旅の終わりらしい静けさがあった。
前日までの移動続きのテンションが一段落して、ここからは旅を閉じていく時間。動きは少ないのに、こういう日のほうが全体の輪郭がはっきり見えることがある。

マリオボロ通りを歩き、空港鉄道で抜けたジョグジャカルタ
【東南アジア周遊旅行記 第8回】夜行移動のあとジョグジャカルタに到着。先に空港鉄道を押さえてからマリオボロ通りを歩き、最後はノンストップの空港鉄道で空港へ戻る、短いながらも旅らしさの濃い1日の旅日記。
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チャンギ空港で夜を越す
前日の夜ご飯を空港のホーカーで済ませたあと、空港の椅子で搭乗開始まで過ごした。
ラウンジに入るか少し迷ったけど、人が多くてあまり落ち着かなさそうだったので見送った。空港泊は快適とは言えないけど、こういう時間も旅の記憶には妙に残る。少し寝て、少しぼんやりして、人の流れを見てるうちに、気づけば朝になってる感じだ。
チャンギ空港が空港泊に向いてるのは間違いない。深夜でも明るくて安全で、椅子も多いし、Jewelの緑が見える場所で過ごせば気分も少しマシになる。それでも、床や椅子で過ごす夜はやっぱり長い。次に同じ状況になったら、体力と相談してトランジットホテルも検討すると思う。
もう現地を歩く予定はないのに、まだ完全に帰国モードにもなりきれない。その半端な感じが、旅の最後にはいつもある。
朝の便で、そのまま関空へ
搭乗が始まって、あとはもう帰るだけ。飛行機は定刻どおりに出発して、関西国際空港には予定より45分早く到着した。最後まで大きなトラブルもなく、東南アジア周遊はここで終了だ。
ちなみに、空港泊で意外と大事だったのが水分。チャンギは保安検査が搭乗ゲート前にある方式なので、液体の扱いには少し注意がいる。詳しくは別記事にまとめた。

チャンギ空港で液体は持ち込める?搭乗前検査と空ボトル持参のすすめ
チャンギ空港では出発前に必ず保安検査があり、液体の持ち込みルールも把握しておいた方が安心です。 搭乗前に飲み物で困らないよう、空ボトル持参を含めた対策を体験ベースでまとめます。
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9日間の周遊を振り返る
クアラルンプールの雨の夜から始まって、シンガポール、バリ、ジョグジャカルタまでつないだ9日間。振り返ると、都市ごとに旅の速度がまったく違ったのが面白かった。
クアラルンプールはアロー通りの熱気と食べ歩きに全部持っていかれた3日間。シンガポールはラクサからナイトサファリ、セントーサまで詰め込んだ王道観光の2日間。バリに渡った瞬間に旅の速度が一気に緩んで、スミニャックのスパとビーチでようやく息をついた。そして夜行バスとフェリーで本土へ渡り、ジョグジャカルタのマリオボロ通りを歩いて、またチャンギに戻ってきた。
移動の面では「帰りの足を先に押さえる」判断が何度も効いた。ジョグジャカルタで観光より先に空港鉄道のチケットを買ったのはその代表で、あの安心感があったから最後まで気持ちよく歩けたと思う。逆に、夜行移動の疲れは想像より後を引いた。眠かった朝や、だるさが残る時間も正直あった。
うまくいった移動もあれば、小さく判断を外した場面もあった。でも、そういうところまで含めて、今回はちゃんと「そのままの旅」が残せた気がしてる。4つの街を陸路と空路でつないで、食べて、歩いて、移動して。派手なトラブルがない旅こそ、実はいちばん贅沢なのかもしれない。
